飾観屋本店 通信所(仮)

一次創作Blog オリジナル漫画やイラストなど。 今のところ一時保管な避難所。

考えすぎ症候群

Twitterですら脳内で呟いて終わるみたいなことも間々あるので
たまには頭の整理を兼ねて記事をしたためてみようかと。


先日ようやく読切漫画『枯国のブルージィノイズ』が完成・公開にいたりました!
https://www.alphapolis.co.jp/manga/708658053/189546312
やったー!終わったー!描き切ったー!
当初の予定より遅れてしまいましたがなんとか全68Pを完走しました。


去年末に何も考えず手癖で描いたこの1枚、全く新しい創作にするわけでもなく、特に設定もなく、話を作ったわけでもなく、このキャラのキャラクター性すら固まらなかったのに、今年の春先、ふと降りてきた『ライバルキャラ』の存在がこの物語をひとつの作品に変えました。
んで、作品化にあたりなかなか大変だったのが舞台設定。
もともとビル群とかで戦ってく部隊ものみたいなイメージで隊服を着せてたのもあって舞台は現代に近いところっていうところは決めていて、派手な戦闘をしても一般人に影響がない環境ってどんなだろうな~と思ってぼんやり掴んだのは『荒廃都市』と『結界』。

物語の舞台を現代日本にしたら世界設定(文化レベルとか)そんなに考えなくていいじゃん~って思ってたのに、考え始めたらまぁ出るわ出るわ埋めないといけないベース設定(笑)

そんなわけで何をどう考えて今の舞台設定になったか~っていう話なんですけど、
正直出来上がった作品にはミリも関係ないところまで深掘りしまくってて、振り返ってみたらなんでこんなことまで…っていうことを考えていたりしました。

日本の結界って山手線とかにあるやつだよな~どんな意味だろ~
地脈って単語かっこいいなふんふん
埋立地の下には地脈が通らないのかーへえー
国土の2/3が埋立地ってディストピア感あっていいな・・・
敵が土人形だしちょうどいいや
土に関連してる話かぁ
埋立地ってことは自然環境が足りないってことだよね
人工的に発展した町が廃墟になっていく…
自然が少ないってことは木とかがない
森林が少ないと環境的にどんな問題が出てくるんだろ?
地球温暖化だけどそういえば何で温暖化ってするの?
ふんふん光合成ができなくなって二酸化炭素量が増えるからかー
ってことは人工的に光合成できるように考える人たちもきっといたよね…
「人工光合成装置の実験場」とかユウガに言わせたらかっこいいな
えっうわマジで存在するのか、あるんだ人工光合成装置(しかも2021年の直近)
そういえば自然環境が破壊されてて温暖化に向かってるならこの舞台の日本って暑いのでは??
カグネたちめっちゃ着込んでるが??寒冷化したりしないのかな
あ、温暖化しすぎて寒冷化説とかあるんだよしよしー
みたいなことを6月中ずっと考えてました。笑。
ほんと考えすぎて何でこんなことまで…!?となったりしたけどそこは生み出したばかりの世界の肉付けの創作ハイというか…。
ここまでやらなくてもいいけど地盤をはっきりさせないと描けない性分だから仕方ない・・・・
それにしても地球温暖化て 笑
しかし色々調べる過程で100年後の世界とかの記事見て結構面白かったです
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00085/112600005/

で、9月のティアで配布した設定備忘録ver0.5(冊子版にもつけるけど)にも記載をしましたが、
本編もやっと公開できたので採用された舞台の話をちょこっと(さんざん喋って今から)

今回の舞台は西東京のあたりになります。
これまで自創作で現代日本風のファンタジーを描いてても明確な土地は決めてなかったんですけど(そもそも日本か?ってところからぼかしてるので)
今回は読んで字の通り「土地」が深く関係してくることになったので
ちまちまその周辺の土地を調べたりしてみました。

自分が住んでる土地を舞台にしてるお話しってちょっと憧れがあって、イメージのリアリティが増すというか。
いや西東京には住んでないんですけど。
でも取材に行けるんですよ。舞台みれる。すごい。わくわくするね!
ちなみに特に狙って設定した訳ではなく突き詰めて言ったら西東京あたりになったってだけの話です。

そんな訳で実際6月中に府中の方へ足を運んで取材みたいなこともしてみました。
ほんとは高尾山と八王子まで行きたかったけどそこまでは時間がとれず無念。
”イサナギ”西方支部のモデルになった神社はすごくイメージ作りに役立ちました。





らくがきで描いたカグネとエナ。
これの背景はそこの神社で撮影した写真を使ってます。
キャラクターが過ごす場所を可視化できるのは楽しい。
まぁ作品自体は現代日本というより近未来ディストピアNIPPONみたいな感じなので、
単に自分の中のイメージ作りの枠は出ませんけども。でも大事なことだなって。

おかげ様で見たかったものも見れて、
6月頭にイリアーズ2話の仕上げをしつつ↑も踏まえてプロット練り始めて、
ネーム兼下絵が7月末までに終わればなんとか9月のイベントに間に合うかな~という感じでざくざくまとめていきました。
40P程度の読切にまとめるつもりがまとめる能力が足りな過ぎて増ページしてしまったので当初の予定から大遅刻の完成になっちゃいましたけどね・・・・!

最終的に完成したものには全く見えてこない部分だけど、
これやってなかったら枯国描けてないっていうのが不思議ですね。
頭の整理整頓を兼ねたところがあるけど、まぁでも地固めあっての今回の作品ということでした。


さて、無事作品も公開できたのでそろそろ出張漫画編集部で勉強させていただいたことも記事に…して…いきたいな…いきたい…(いつ?)













ここからはちょっとおまけ。(いつもの~~!)(※長い追記)

私が自分でBPの世界設定をザルというのはこういうことで、
BPは描いた部分がすごく狭い範囲で起こる話だったので、そこまで細かい舞台設定を考えてないんですよね。なんとな~くドイツっぽい街並みの国だかの中で起こってること、くらい。
なので「地」「空」「海」と定めてる割にPOLICEの組織体制とか国境とか大陸とかその辺全然決まってません。(逆に世界全体の事を考えたらまたどえらい話になっていくでしょう)

対してイリアーズについては言ってみれば枯国より根深い舞台設定が山ほど…あって…
こっちについては本当に考えすぎてしまって長編モノとはいえこれ全部回収するわけには…と何をどう生かして何をしまうかの取捨択一の日々です。


あとこれはこの記事をみたヒトだけのネタバレボーナスなのですが
BPとイリアーズの世界は繋がってます。
繋がってるんだけど繋がってない、同じところにあって異なる世界として存在しているようなところ(宗教みたいなこと言いだしたぞ)
ので、おおむねの文化レベルは近いところにありますが、
BPは一個の独立した世界でもあるので少しだけ発展の仕方が違うかな。
イリアーズのこともまだ何も明かされてない段階でここちょっと説明するの難しいんだけど
イリアーズを最後まで描ければ明かされます。
「世界」を統べる「キング」が「神」ではなく「キング」である意味とか。
「キング」がすべる「世界」の意味とか。

そういうところまでちゃんと語れるようになりたいのでイリアーズ頑張って描いてかないとな~~!!

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