飾観屋本店 通信所(仮)

一次創作Blog オリジナル漫画やイラストなど。 今のところ一時保管な避難所。

伝説になったタコと「考察される作品」の話。

Webで一世を風靡したと言っても過言ではないかの作品、終わりましたね~

登場人物全員気軽に「この子好き」とか言えないけど
「みんな幸せになってほしいなぁ」というどうしようもなく暗がりに希望を探し続けていくような漫画でした。
(東くんのお兄ちゃんの絶対的光属性はつよつよすぎてひたすらに光だった…)


タコPに関しては漫画そのものもそうだけど、
TwitterのTLに流れてくる考察を読むのが楽しかったなぁと。


そこで、じゃあ考察する漫画ってどんなもの?
と考えはじめたのが今回の記事。
まず「謎」がある。そしてそこに「ヒント」がある。
それを目ざとく見つけてくれる読者がいて、そこから考察が始まる。
ただしこれって、『興味がある人』じゃないと「考察しよう」と思わないんじゃないですかね?と。

創作者たるもの、フラグや伏線が大好き(私がそう)()
色んな謎をちりばめて、ここぞという時に明かして驚いてもらったり答え合わせをしてもらったりしたいなというのも作り手の楽しみ。

それを入れ込んでいくにあたり、「"わけがわからない"を『考える』」ための隙や空白、
きっかけっていうを作るのが難しいって思ってたんだけど、
今回の作品を読んでの気づきとして、
「先の話を予想したい」と思うから「わけがわからない」を考えるのかなとひとつの結論に至りました。
必要なのは先の話が気になるほどのワクワクの作り方。
それが「結末のチラ見せ」なのか、毎話ラストの引きの強さなのか…
そこはまだ私にはよくわからないので答えは出てないですけどね!
(今回のタコPに至ってはまじで終着点が読めなかったので最後まで『わけがわからない』を引き延ばし続けて読み手を引きつけてたのがまたほんとすごい。あととにかく毎話ごとのドラマの緩急が強い←これも大きいよなぁ)


そのうえで(読者からみて)「続きが約束されてる」ことはひとつ大事なことだなって…すごく…すごく…思います…
商業誌は(良くも悪くも)定期的な続きがほぼ確約されてるようなものなので、
「待てば続きが読める」期待感は作品から心を離さないためのひとつの要因なんだろうなぁ。


色んな人気の漫画もたくさんの謎がちりばめられていて、
それを予想したり、隙間で妄想する楽しみ(二次創作)があったり、
今回のように考察な感想をSNSで流していったりする人たちがいる。
その考察を見て「そうなんだ!?」とか「そんなところ気付かなかった!」っていうところも多くて、
それが正解であっても不正解であっても、なるほど、と思わせる意見もあって、
結末までの答え合わせが楽しみになってく。
それを語ってくれる人がいなかったら私は気付けないし、きっと面白さは半減してたのかもしれません。
作品の面白さは読み手によって広げられていく部分も大きいなって。


「読者がいて完成される作品」って最高だと思うんですよね。
かっこいいなぁ。

書き手は一人でも、作品である限りは読んでくれる人に楽しんでもらいたい。
そうやって色々な人に色んな視点から読んでもらえるような作品がね、作りたいよね、って、
情報を詰め込みすぎる設定厨としては考えないといけなぁと思った限りです。

膨大な量の設定を上手に出したり隠したり、フラグに気付いてもらえるようにとか、いい塩梅を見つけてきたい。

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